[74点]日立化成株式会社を女性が働きやすいか企業分析してみた

4.0



目次




    企業情報

    会社名日立化成株式会社
    業種大分類:製造業
    小分類:その他化学工業
    本社所在地
    (都道府県)
    東京都
    女性の働きやすさ認定表彰
  • 企業認定等-えるぼし認定2段目
  • えるぼし認定2段目
    採用人数に占める女性割合(総合職)23.2 %
    (基幹職(直接員))8.8 %
    (基幹職(間接員))37.5 %
    採用競争率(女性)(総合職)5.1 倍
    (基幹職(直接員))2.3 倍
    (基幹職(間接員))8.5 倍
    全社員のうち女性の割合16 %
    勤続年数(総合職)9.6 年
    (基幹職(直接員))16 年
    (基幹職(間接員))19.2 年
    ※10年後の離職率は 26 %
    育休取得率(男性社員)25 %
    (女性社員)100 %
    平均残業時間5.475時間/月
    有給取得率
    女性管理職の割合(係長級) 4 %
    (管理職) 4 %
    (役員等) 5 %
    企業規模5001人以上
    データ基準日2019年7月時点



    女性の働きやすさ総合評価 74点

    総合評価は74 点。Amazon風に5段階評価すると 4.0 となります。人によって重視するポイントが変わってくるため、この総合評価74点だ けで判断しないようにしましょう。

    メリット デメリット

    「日立化成株式会社」の女性の働きやすさの評価をまとめると下記のようになります。

    ポイントによっては気にな らない人もいると思います。何を大事にするかをよく検討してください。

    良い点・メリット

    • 男女社員の比率は適正の範囲
    • 勤続年数は若干長い
    • 育休取得率が高い
    • 残業時間が非常に短い
    • 有給取得が非常に多い
    • 情報公開量が非常に多い

    悪い点・デメリット

    • 社会的表彰を受けておらず、認められていないが努力はしている
    • 女性の採用が若干少ない



    項目別評価

    【90点】情報公開の評価

    日立化成株式会社の情報公開度について評価していきます。

    情報公開度ポイント
    90点情報公開量が非常に多い

    この企業は女性の活躍を意識した全ての情報を公開しています。

    さまざまな情報を会社で率先して集めており、いつでも企業情報を公開できるように整理されています。あたりまえですが普段から情報を整理し分析することで、従業員の能力開発や女性の活躍を推進することができます。女性社員を重要視し「働き方の改革を自信をもって進めている」と言ってもいいでしょう。現時点で改革の成果が出ていない可能性もありますが、十分にやる気があるという会社です。

    その点から女性に就職をオススメできる会社と言ってもよいでしょう

    参考までにこの企業の情報公開項目は下記のような状態です。

    情報項目情報公開
    社会的評価データ公開済み
    採用データ公開済み
    社員データ公開済み
    勤続年数データ公開済み
    退職率データ公開済み
    育休取得データ公開済み
    残業時間データ公開済み
    女性管理職データ公開済み

    【20点】社会的評価

    女性の働きやすさを重視した企業は、経済会から表彰を受けていることが多いです。確認してみましょう

    社会的評価ポイント
    20点社会的に認められていないが努力はしている
    くるみん認定取得なし
    プラチナくるみん認定取得なし
    えるぼし認定えるぼし認定2段目
    イクメン企業アワード取得なし
    ユースエール認定取得なし
    なでしこ銘柄取得なし
    ダイバーシティ経営企業100選取得なし
    100選プライム取得なし
    均等・両立推進企業表彰
    (年度)
    取得なし
    厚生労働大臣最優良賞
    (年度)
    取得なし
    均等推進企業部門(年度)取得なし
    ファミリー・フレンドリー企業部門(年度)取得なし

    日立化成株式会社は社会的な表彰をいくつか受けています。1つでも受賞している場合はすごい会社だと考えてください。

    この会社は、少なからず女性の働きやすさについて社会的表彰を受けている会社になります。

    何も表彰を受けていない企業が8割ほどある中で、表彰されている時点で全体から見ると上位にあたります。

    何かしら努力をしなければ、このような社会的表彰を受けることはなく、女性に働きやすい会社の努力をしていると考えても良いと思います。この後の各項目評価をあわせ見ることで、より女性の働きやすい会社になっているかどうかを確認してきましょう。

    評価一覧に戻る

    同じ社会的評価の会社

    記事は見つかりませんでした。

    もっと見る

    ワンランク上の社会的評価の会社

    記事は見つかりませんでした。

    もっと見る

    【45点】全採用数に対する女性採用数の評価

    女性採用数の評価ポイント
    45点女性の採用が若干少ない

    日立化成株式会社の採用全体における女性の割合は 23% です。

    女性の採用数が男性と比べて少ないですが、特段問題というほどではありません。

    業種の関係で女性従業員が男性従業員と比べて少ない会社はたくさんありますし、そもそも今までの日本企業によくあるタイプの会社です。女性の管理職は少なく、女性に活躍してもらう意気込みがある会社かはよく吟味する必要があります。要するに女性向けの職場環境が整っているかどうかは、他の指標をみて判断したほうがよいです。

    各職種における採用数に対する女性の割合
    総合職23.2 %
    基幹職(直接員)8.8 %
    基幹職(間接員)37.5 %

    参考までに「採用倍率」も調べてみましたが、公表されていないようです。

     

    評価一覧に戻る

    同じ女性の採用割合の会社

    記事は見つかりませんでした。

    もっと見る

    より良いの女性の採用割合の会社

    記事は見つかりませんでした。

    もっと見る

    【23点】全従業員に対する女性社員の割合の評価

    女性比率の評価ポイント
    23点女性社員が少ない

    日立化成株式会社の全社員に対する女性社員の比率は 16% です。6人に1人は女性です。

    全体の従業員数に対して女性社員が少ないようです。

    女性の働きやすい環境を整え始めている状態です。女性社員が多ければ良いというわけではありませんが、企業の業種を踏まえて少ない理由をしっかり見極めていった方が良いでしょう。

    もともと男性社員が多い会社の場合は、急激に女性社員割合を増やすこともできないため、女性社員の比率を気にすることはあまりないです。

    どちらかというと「女性採用が増えてきているか」という「女性社員増加傾向」を重視したほうがよいですね。これが1以上になっていると、近年、女性向け採用を増やしていると言え、女性向け職場改革を意識しているといえます。

    女性社員の増加傾向
    女性社員比率16 %
    女性採用比率23 %
    女性社員増加傾向1.0

    同じ女性社員比率の会社

    記事は見つかりませんでした。

    もっと見る

    より良いの女性社員比率の会社

    記事は見つかりませんでした。

    もっと見る

     

    【72点】勤続年数・離職率の評価

    勤続年数の評価ポイント
    72点勤続年数は若干長い

    日立化成株式会社の女性勤続年数は 9.6 年 です。

    勤続年数の観点から見ると、世間一般的に長い会社のようです。勤続年数が長い会社の特徴を説明していきます。

    まず女性にとって重要な育児環境について、産休が取りやすい、休暇が取りやすいなど育児環境が整っている会社です。

    給与面から見ると給料が高め、もしくは安定している会社です。今の会社以上に良い給与待遇は得られないと考えている社員も多く、転職する人は多くないようです。結果的に勤続年数が高くなっています。

    仕事は多いですが働き方改革にて残業が減っている傾向があります。シフト制の場合は、交代シフトの融通がききやすいなど、社員を考慮した体制が構築されています。こちらについては残業時間の評価で説明しますね。

    社風や人間関係について、居心地は良いようです。もちろん人間関係が合わない人もいるでしょうが、総じて社風や人間関係はさっぱりしている会社です。

    寿退社する人や、あたらしい会社や生活を目指して退職する人が多いですね。

    勤続年数の内訳も紹介します。やはり職種ごとに勤続年数は変わります。自分が興味のある職種の勤続年数が少なすぎないかを確認してみてください。

    内訳(職種別)男性勤続年数女性勤続年数
    総合職19.5 年9.6 年
    基幹職(直接員)18.3 年16 年
    基幹職(間接員)23.2 年19.2 年

    また職種ごとの10年後 継続率も調べてみました。自分が興味のある職種がどれだけ社員がやめていないか確認して みてください。10年後の継続率は公開している企業や情報自体が少なく、分かり次第追加していきます。

    内訳(職種別)男性10年後 継続率女性10年後 継続率

    同じ女性勤続年数評価の会社

    記事は見つかりませんでした。

    もっと見る

    より良い女性勤続年数評価の会社

    記事は見つかりませんでした。

    もっと見る

     

    【67点】育休取得率の評価

    育休取得率ポイント
    67点育休取得率が高い

    日立化成株式会社の女性育休取得率は 100 % です。

    育休取得率の観点から見ると、世間一般的にこの会社は高い方です。

    育休制度について育休後も職場復帰がしやすい環境が整えられているため、育休取得率は高いです。

    雰囲気はグループや部署に限らず、女性社員は育休を取るのが当たり前と言う雰囲気です。女性社員通しも「育休を取られてると困る」とは全く思っていません。

    女性の年齢の観点では、<女性管理職が多い場合>そもそも女性の管理職が多いことから、女性の権限も尊重されていることも注目するべきポイントでしょう

    最終的に育休を十分にとることができます

    育休取得率の内訳ですが、やはり職種ごとに育休取得率は違うようです。女性の育休取得率はすべての会社で高い傾向があります。重要なのは男性の育休取得率が高いかどうかをチェックしてみましょう。男女ともに育休が取りやすい文化が育っ ているかが重要になります。

    内訳(職種別)男性 育休取得率女性 育休取得率
    総合職24.7 %100 %
    基幹職(直接員)0 %100 %
    基幹職(間接員)0 %100 %

    同じ育休取得率の会社

    記事は見つかりませんでした。

    もっと見る

    より良い育休取得率の会社

    記事は見つかりませんでした。

    もっと見る

    【100点】残業時間の評価

    残業時間ポイント
    100点残業時間が非常に短い

    日立化成株式会社の従業員の平均残業時間は 5.475時間 です。

    この会社で行われている働き方改革は

    ・働き方改革推進専門部署を設置するとともに、各拠点に働き方改革推進プロジェクトを置き、「止める・削減する・変える」活動を推進
    ・全社・各事業所で残業ゼロの日を設定(休日出勤ゼロの日含)
    ・会社・事業所毎残業状況を可視化し、全社掲示板に公開

    があるようです。

    残業時間が世間一般から見ると、非常に短い会社のようです(実情は違ってそうですが)

    働き方改革の影響で残業時間を計上しての仕事が認められていないため残業が少なくなっていると思われます。しかし月末など事務処理の繁忙時期になれば、1日あたり2~3時間程の残業を行っているのが実情です。

    女性に限らず、自由度が高く仕事が終わったら早く帰る風潮があります。人によっては繁忙期は残業する人もいますが、会社全体として18時半を過ぎるとどんどん社員が帰りだすため残業しにくいです。定時内に効率よく仕事をして、プライベートを大事にしたいという人も 多いようです。

    勤続年数が短い場合は、残業をするほどの仕事がない場合もあります。残業をしたくないので時間内におさめられるように計画を立てて遂行できるレベルの仕事量と考えて良いでしょう。

    最近は働き方改革でどの会社も残業時間が減ってきています。ただ残業時間が少ないからといって仕事が楽になったわけではありません。会社での残業時間の計測方法で公表されている残業時間よりも多くの残業を行っている可能性があります。公表され ているデータの+10~20時間程度は残業時間があると考えたほうが良いでしょう。

    内訳(職種別)残業時間
    総合職8 時間
    基幹職(直)8.8 時間
    基幹職(間)3.9 時間
    契約社員1.2 時間
    再雇用者0 時間

    同じ残業時間評価の会社

    記事は見つかりませんでした。

    もっと見る

    より良い残業時間評価の会社

    記事は見つかりませんでした。

    もっと見る

    [データなし]有給取得率の評価

    現在、データが公開されていないようです

    【22点】女性管理職割合の評価

    女性管理職割合ポイント
    22点女性管理職割合が小さい

    日立化成株式会社の女性管理職割合は 4 % です。

    女性社員の人事考課が低く昇給しにくい状況であり、管理職はほぼいないといえます。

    ・女性社員の比率が40%を下回るような男性中心の会社の場合
     女性採用数が少ないか、もしくは管理職として活躍できる年齢(35歳前後)まで勤務を継続できる女性の人数が少ないというのが原因の 一つと言えるでしょう。
     <女性採用数が少ない場合>
     女性の採用人数が少なく、管理職になる年代の女性が圧倒的に少ない状況です。
    <女性採用数が多い場合>
    最近は、働き方改革などで育児休暇などが認められる傾向がありますが、今まではそういった制度も利用できず、結婚を機に退職される女 性が多いと考えられます。
    そのため、管理職になる年代の女性が圧倒的に少ない状況です。

    会社によっては現時点で女性管理職の育成を図っているところもありますが、当面の昇給は厳しいと考えて良いでしょう。女性の管理職として男性管理職が多い状況では、仕事がやりづらい場面もあります。男性が活躍する場面は提供しているが、女性が活躍する場面は提供 は低く、女性への理解が少ないことも想定されます。

    また、このような会社では、頑張って女性管理職になったとしても部下が言う事を聞かない傾向にあり、やはり男性の方が説得力もあることから、辛い思いをしている女性管理職もいるようです。そう言った面から女性管理職の割合が高くならないという悪循環が働いている 可能性があります。

    管理職になっている女性の割合。せっかく入社した際には、それなりのキャリアを目指したいものです。ただ管理職層に男性が多い会社は、まだダイバーシティが完全に浸透していない可能性があります。

    ただ管理職層をいきなり入れ替えることは難しいため、女性の採用割合が増えている会社は、徐々に管理職層での女性割合も増えていくと考えて良いでしょう。

    内訳(職種別)女性割合
    係長 女性割合4 %
    管理職 女性割合4 %
    役員 女性割合5 %

    同じ女性管理職評価の会社

    記事は見つかりませんでした。

    もっと見る

    より良い女性管理職評価の会社

    記事は見つかりませんでした。

    もっと見る




    会社から提供されている補足事項

    ・女性の継続就業向上のための取組施策として、女性社員向け意識・行動変革を目的とした若手女性向けキャリアセミナーへの派遣、社員とその上長向け産休前育休復帰前セミナーへの派遣、管理職(男女問わず)の意識・行動変革を目的としたセミナーなどを実施している。
    ・企業トップが「「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」行動宣言」に賛同している
    ・大阪市女性活躍リーディングカンパニー認証取得企業である



    同じ総合評価の会社

    記事は見つかりませんでした。

    もっと見る




    コメント